長野県内に3拠点を置き、店舗デザイン・設計・施工をトータルサポートする一級建築士事務所、株式会社ワークス・ゼロ様。2023年、会社のリブランディングの一環として弊社にコーポレートサイトのリニューアルをご依頼いただきました。今回は、取締役でデザイン事業部長の新井拓也さんにお話を伺いました。

_アンドクラフトに初めてお仕事をご依頼いただいた時、御社はどのような課題を抱えていらっしゃいましたか?

数年前から会社のリブランディングが課題になっていました。きっかけは、ある企業の経営者との飲み会の席で、「おしゃれなお店もいいけれど、経営者が一番欲しいのは繁盛店だ」と言われたことでした。いくらお店がおしゃれでデザインがよくても、閑古鳥が鳴いてるようではいいものを作ったとは言えないと。それまではデザイン会社として建築雑誌に載ってるような見栄えのよい、おしゃれな店舗を作りたいと思っていたのですが、その発言をきいてガツンとなったのを覚えています。
それ以降、全社を挙げて“繁盛店づくり”にシフトしていったんですが、ホームページに関しては、10年ほど前に作ったものをずっと使っていて、デザインもシステムも古くなり、不具合が生じていたので、リブランディングの中でも最重要課題となっていました。

_数ある制作会社の中からアンドクラフトを選んだ決め手は何でしたか?

私は当時、直接の担当ではなかったので詳しいことはわからないですが、担当者が初めて相談に伺った際に、丁寧に話をきいてくださり、その後のご提案までの流れがとてもスピーディーだったと聞いています。オフィスがお隣(篠ノ井)で顔見知りだったご縁も大きいですよね。フットワークが軽そうでしたし、とても相談しやすい雰囲気がありました。

篠ノ井駅前商店街にあるワークス・ゼロ ながのOFFICE。アンドクラフトの旧社屋からは徒歩10秒

_アンドクラフトの仕事ぶりはいかがでしたか?

以前、別会社さんに依頼した際に、納期が当たり前のように遅れたことにびっくりしました。建築業界は絶対納期遵守なので、いろいろと理由はあるにせよ、WEB業界は納期にルーズだというイメージができてしまいました。けれども、アンドクラフトさんははじめにしっかりとレールを敷いてくださり、納期を遵守してくださった。こちらの都合でレールから逸脱しそうになった際にもお尻を叩いてくださったのは、ありがたかったですね。建築でもそこのグリップを握れるかどうかがとても大事なので、言われたことをやるのではなくて、計画を立てて主体的に動いていただけたのが、今までの会社さんとは違う点かなと思います。

計20ページに及ぶ制作の進行をスプレッドシートを共有しながらコントロールした

_ホームページリニューアル後、どのような変化がありましたか?

社内的には、システムが使いやすくなったので、社員の情報発信に対するモチベーションが上がり、お知らせやブログなど情報発信の速度も上がりました。それが結果としてお問い合わせの増加にもつながっていると思います。
たまに首都圏から移住して開業を考えているという方など、県外から問い合わせが入ることもありますが、サイトでも、SNSでも「長野の魅力」や「長野を魅力的な街にしたい」ということを積極的に発信しているので、長野と全く関係ない方からの問い合わせは逆に減ってきていて、届けたいターゲット層に届いていると思います。

_さいごに、ワークスゼロさんの今後の展望を教えてください。

年に一度、社内で中長期計画のプレゼンがあって、今後やりたいことを発表しています。そのアイディアの一つとして、昨年はカフェをやることになったのですが、まだまだやりたいことがたくさんあって、例えば、街に眠っているストックの活用など、ビジネスとして成立させられるように構想を温めているところです。ホームページリニューアルの際に掲げさせていただいた「ながのをデザインで継なぐ」というコンセプトはぶれずに、人と人の繋がりや街の賑わいを守り、継承し、地域の発展に貢献することを、これからも大事にしていきたいと思っています。